アンティーク：製造から100年以上

アンティークはフランス語で、「骨董品」「古い」という意味をもつ言葉。古代ギリシャ時代などの美術品に対して使われてきた。その後、例外はあるが、アンティークは「製造から100年以上が過ぎた美術品や工芸品」と定義されている。

ヴィンテージ：製造から100年未満

ヴィンテージは英語で、もともとは質の良いワインをヴィンテージと呼んでいた。それが変化し、今では一般的に「製造後30年～100年未満の物」をヴィンテージと呼ぶ。

アンティークとヴィンテージの違い

より美術的側面の強いものにアンティークという言葉が使われる傾向にあるが、一般的には製造から100年を境界線として、アンティークかヴィンテージに分けられる。モダンデザイン期の家具は今からおおよそ70年～90年ほど前の1930年代～50年代に製造されたものでヴィンテージにあたり、ヴィンテージ家具と呼ばれる。

SNORKでは、アルヴァ・アアルトがデザインしたアルテックのヴィンテージ家具を中心に、フィンランドのモダンデザインをご紹介しています。築130年の古民家をリノベーションした空間に北欧素材のチェアやテーブル、照明器具など、精選したセレクトで展開しています。アルテックのヴィンテージ家具にご興味のある方は、お問い合わせください。

時を経たモノ

時間の経過が示す素材の風合いやヤレ感、長年使用されてきた痕跡であるキズに至るまで、時間の経過という過程無くしては現れない、モノが漂わせている雰囲気や空気感が魅力。

唯一無二の特別感

新品とは違いこの世に1点しか存在しないヴィンテージ家具。時の経過の中で育まれたヤレ感や使用の痕跡であるキズ一つをとってみても全く同じものは存在しない。また、デザイナーの創造性と本質は当時製造されたオリジナルプロダクトのみに宿っており、”本物”を所有するという特別感を味わわせてくれる。

希少価値と所有満足度

ヴィンテージ家具は製造から半世紀以上が経ち、現存する個体数も限られているため、年々希少価値が高まっている。著名なデザイナーが手がけたヴィンテージ家具は世界中に愛好家やコレクターが存在し、大きなマーケットも存在する。中でもトップピースと称される一部のアイテムはデザインアーカイブとして世界中の美術館にも収蔵され高く評価されており、文化財としての側面も内包している。

日本では実用性を重視する傾向があるため、まだまだコレクターが少ないヴィンテージ市場であるが、今後世界市場に追いついてくることが期待されており、コレクションという楽しみ方ができるのも魅力。ヴィンテージ家具を所有することは所有満足度が高く、長く愛用できる点も魅力の一つ。

ストーリー性

ヴィンテージ家具独特の魅力の一つに、ストーリー性がある。元々はじめのオーナーが新品で購入、その後所有者が変わり使い続けられてきた家具には、所有者ごとの歴史が詰まっている。使われ方も使われてきた環境も違う。例えば所有者が好みの色に自らペイントを施し、それが次の所有者に渡り上から塗り替えられる。さらにそれが使い続けられ、時を経てペンキが剥げ落ち前のペンキがあらわになる。表情として魅力的なのは勿論のこと、その背景まで想像したくなる面白さがある。それをデザイナーが意図したかどうかはわからないが、思いもよらぬ歴史をたどった個体と巡り合った時、宝物を探し当てたかのような高揚感がある。

SNORKでは、フィンランドのヴィンテージ家具の中でも希少性の高いアイテムをセレクトし、ご紹介しています。希少性の高いヴィンテージ家具の販売店をお探しの方は、SNORK MODERN AND CONTEMPORARYへ。